2014年3月15日土曜日

オレンジエンパイア鉄道博物館 (Orange Empire Railway Museum)

オレンジエンパイア鉄道博物館 (Orange Empire Railway Museum)とはアメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス郡ペリスにある鉄道博物館である。

オレンジエンパイア鉄道博物館は寄付とボランティアによって運営されているため展示車両の状態はあまりよくない。というかおそらく廃車体を全く整備せずに搬入して展示していると思われる。

休日には動態保存車両の運転会を行ってるらしい。普段は動態保存車両達は車庫に入ってるため確認できない。

私が行ったとき(2014年3月上旬の平日)の時点では88両の車両が屋外展示されていた(立ち入り禁止区域のものも含む)。ただし保存車両はたびたび変わっているようなのでこのブログを見て行ったとしても同じものが見れるとは限らないので注意

公式サイトには約200両の車両がコレクションとして紹介されている。

また、ほとんどの展示車両には解説がないので注意してください。最低限のアメリカの鉄道の知識を身に着けてから行くのをお勧めします。もっとも、日本で手に入るような情報はまるで役に立ちませんが・・・
また、写真の上のナンバーは私が勝手に撮影順にふったもので特に意味はありません。ただの管理番号です。


No.88
まずはこの博物館の屋外展示のなかで一番の目玉と思われる大型蒸気機関車(まあアメリカでは中型の部類ですが・・・ボソッ)
ユニオン・パシフィック鉄道(Union Pacific Railroad)のNo.2564です。
1921年アメリカン・ロコモティブ(American Locomotive Company )のブルックス・ロコモティブ・ワークス(Brooks Locomotive Works)工場製の1-C-1(ミカド)型蒸気機関車です。
ちなみにアメリカン・ロコモティブはかの有名なビックボーイを作った会社でもあります。
また、ブルックス・ロコモティブ・ワークスはアメリカン・ロコモティブは日本向け蒸気機関車を作っています。たとえば明治村の尾西鉄道1号はここの生まれです。

さて、話がそれましたね。
この機関車は重さは300000ポンド・・・約136tです。大体日本のD52と同じくらいですね。
Driving wheel diameter・・・動輪径は63インチ・・・約1.6mです。D52が1.4mなので結構大きいですね。ちなみにC62は1.75mです。

時速63マイル・・・約時速100キロまで出すことができる。
水容量10000ガロン・・・約38t
石炭容量17t
出力2800ps


元々ロサンゼルス&ソルトレーク鉄道(Los Angeles and Salt Lake Railroad)の3725だったが1922年に2725に改番され、1923年にユニオン・パシフィック鉄道のオレゴン・ショート線に譲渡されて2564になった。
1955年までアイダホやユタで長距離貨物などを引いていた。
1959年にカリフォルニア州のオデ・グランデで保存された。
そして1996年の8月にこの博物館にやってきて。以来展示されている。

状態はあまりよくなく、ヘッドライト部には木箱で覆いがしてあるし、メインロッドや元空気だめもなくなっている。


この博物館の屋外展示は主に客車と貨車で構成されているため、蒸気機関車はこれともう一両(後術)しか確認できていない。





屋外展示されていたもう一台のSL。狭軌のタンク機関車。
典型的なサドルタンク機関車で軸配置は0-6-0(C)。弁装置はワルシャート式。
製造所、所属会社、形式名、製造年など一切不明。現在調査中です。




操重車と控車
日本のソ80と比べるとかなりごついです。台車は二軸ボギー台車。自走はできないようです。側面にはSPMW 70 90と書かれています。形式名でしょうか?





Santa feの郵便車
NO.2055 1930年PC&M製
三軸台車を履いた郵便車。日本の郵便車と同じく車内が郵便局のようになっていって走行中に仕分けなどをやっていたようだ。


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