2012年12月8日土曜日

明治の三池炭鉱鉄道~三池炭鉱万田坑及び三池炭鉱鉄道~

福岡県大牟田にあった三池炭鉱万田坑及び三池炭鉱鉄道についてです。
 
1911年ごろに撮影された絵葉書です。三池萬田坑
手前のやぐらが第一立坑、奥が第二立坑です。現在は第一立坑は基礎しか残ってませんが、第二立坑は保存されていて現存します。
 
 
手前の線路及び車両は三池炭鉱専用鉄道のものです。
三池炭鉱専用鉄道は開業時は蒸気機関車を使ってましたが、後に電化されました。絵葉書は電化後です。
一番手前の線には凸形電気機関車1両とホッパ車が2両。凸形電機は明治44年に独シーメンス社から輸入された凸型20t電気機関車とおもわれます。現在、静態保存されているそうです。
手前から3番目の線には2軸ホッパ車が2両。
4番目の線には2軸無蓋貨車の55と2軸ホッパ車の652が停車中です。
 
三池炭鉱専用鉄道は1891年開業の軌間1067㎜の専用鉄道で、1997年廃止。現在は三井化学専用線となってます。
 
 
2015年7月に九州・山口の近代化産業遺産群としてこれらの遺構が世界遺産登録されました。
 
 
 
 

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