シリーズ:大阪
名称:大阪 大正橋
本文:マー珍ラシイ橋ダンナー、コンダケ長イノニツカガヒトツモノ!テヨーモツタモンヤナー、不思議ヤオマヘンカ、コノ川ダツ木津川デココハ船津ノ渡ト云フタ場所ダンガ、近頃架カツタンデ難波橋ヨリモツト後ニ開通シタノダト
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大阪大正橋は1914年(大正4年)に木津川に架橋されたアーチ橋で、アーチ支間91.4mの日本最大のアーチ橋だった。
これは橋を架けるにあたって橋の上流側にあった企業の水運に配慮してできたものであった。しかし地盤が弱い場所に技術が未熟なアーチ橋を架けたことによって橋全体が徐々にたわむようになっていった。戦後にたわみがひどくなったことから架け替えが行われ、1969年にこの橋は役目を終えて解体された。現在の大正橋はこのとき作られたもので、アーチ構造ではなく通常の連続桁橋となった。
橋の中ほどには路面電車の車両が見える。これは大阪市電九条高津線の西線で1915年(架橋の翌年)開通の路線だ。移っている電車は奥から手前側に向かって走っていることから安治川二丁目渡停留場に向かう電車と思われる。電車の車両番号は見えないが形態からして大阪市電11型と思われる。
木津川には多数の木造の船が見える。手前のつながれている船には特に積み荷は見えないが、橋の陰にほとんど隠れている船には何かしらの積み荷が満載となっている。
橋の上には市電の他に多数の歩く人と人力車が一台見える。暑い日なのか頭巾をかぶっている人もいる。
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